コラム

子どもの手足のかわがむけるのは水虫?

Q. 子どもの手足のかわがよくむけます。水虫でしょうか?

(仙台市 5歳女児の母)

A. お子さんの手足のかわむけは、汗や乾燥による皮膚トラブルがほとんどで、水虫の可能性は低いです。

ワンポイント解説

手足の皮むけの鑑別診断として、下記のものが考えられます。

①多汗症


お子さんに見られることが多く、春や秋などの季節の変わり目に症状が出ることが多いです。季節の変わり目は温度変化も激しいので、自律神経の乱れも影響します。
汗によって皮がふやけ、むけるのを繰り返します。

② 汗疱(かんぽう)、異汗性湿疹


汗疱とは、汗を出す機能が何らかの理由でうまく働かず、皮膚の中に汗がたまってしまう病気で、ひどくなると湿疹のようになります。湿疹性の変化により皮膚がカサカサしたり、かわむけを起こします。

③角質の生まれ変わりや乾燥


足裏は体重を支えるために、皮膚を保護するため角質が非常に厚くなっています。
この角質が古くなって、白くなったりポロポロ落ちたりします。
また、乾燥すると角質が厚くなり、かたい皮膚になり、ひび割れしてきます。
ひどい場合は出血することもあります。

④白癬菌(はくせんきん)


水虫は、足の裏の角質を好物とするかびの一種である白癬菌が住みつき、かゆみやただれを起こします。

春から夏にかけて、お子さんの手足のかわがむけたので「水虫ではないか」と受診される方が多いです。
これまで多くのお子さんを診察して、ほとんどのお子さんが水虫ではなく、上記の①多汗症や②汗疱の皮膚トラブルでした。

通常、お子さんが水虫になっている頻度は少ないのですが、家族の方に未治療の水虫の方がおられる等、水虫の患者さんと接触する機会がある場合は、うつって水虫になっていることがありますので顕微鏡で水虫菌がいないかどうかチェックしておく必要があります。
水虫の場合は抗真菌剤で治療します。

 
 

文章 医師 大橋威信