新型コロナウイルスワクチンの皮膚の副反応について
医療者、高齢者に対する新型コロナワクチン接種が始まり、当院でも先月スタッフの接種が終わりました。
ワクチン接種による副反応が色々とニュースなどで紹介されました。現在、日本で使用されている新型コロナウイルスのワクチンはファイザー製とモデルナ製の2種類です。
米疾病対策センター(CDC)の報告によると、2020年12月14日から2021年1月13日に新型コロナワクチンを接種され、安全性モニタリングシステムに登録された16万2065件の解析の結果、ファイザー製のワクチンの場合、1回目の接種後、1日目に報告された局所あるいは全身性の反応は、以下のようなものでした
- 接種部位の痛みが72.9%(2回目の接種後1日目では79.3%)
- 倦怠感が21.9%(同53.5%)
- 頭痛が17.5%、(同43.4%)
- 筋肉痛が14.7%(同47.2%)
- 悪寒が5.5%(同30.6%)
- 発熱が5.8%(同29.2%)
- 注射部位の腫れが6.3%(同8.6%)
- 関節痛が5.3%(同23.5%)
- 吐き気が4.2%(同14.0%)
今回は、当院で経験した皮膚の発赤の症例について報告したいと思います。
【症例1】
73歳 女性。
1回目ワクチン(ファイザー社)接種後9日後より左上腕に発赤、腫脹が出現。かゆみも伴っていました。
ステロイド外用薬を処方し、その後再診はなく、症状は軽快していると推測している。
【症例2】
24歳、女性。
ワクチン接種後4日後から左上腕の発赤、腫脹、熱感が出現。左腋窩のリンパ節腫脹あり。軽度のかゆみを伴っていた。ステロイド外用薬処方と抗アレルギー内服薬処方した。受診から1週間経過するが再診ないため、軽快したと判断している。
CDCの報告であるように、日本においても約1割の方に注射部の皮膚の副反応が出る可能性が推測されます。
現時点では皮膚の副反応において、重篤な報告はありません。
今後も新型コロナワクチン接種の副作用について蓄積をすすめていきたいと思います。
文章 医師 大橋威信
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