意外と多い、この時期のダニ刺症
夏が終わり虫さされが一段落したと思っていたのもつかの間。
原因不明のかゆみのある発疹で受診する方が増えています。
原因はダニかもしれません。
この秋口の湿気の多い時期はイエダニやツメダニが増える時期です。
中央に水疱やしこりを増え、周囲が赤くなっている発疹が、パラパラと体にみられる場合、
ダニ刺症かもしれません。
ダニは目に見えないなので、ほとんどの方は、自覚がありません。
診察時に、ダニ刺症かもしれないと指摘しても、ほとんどの方は「?」という感じです。
毎回、同じ時期に発疹が出て、自然に良くなるという方がしばしばいますが、
おそらく、ダニや花粉などの季節性の外的刺激によるものだと思います。
根本的に環境要因の改善は予防になりますが、これらの除去は現実的はかなり困難で、
対症療法が基本になることが多いです。
当院でも、これらに対しては対症療法をメインとして対応しています。
話は少し変わりますが、患者さんが自覚していない疾患を治すのは結構たいへんです。
特にかぶれです。
かぶれはほとんどの方がかぶれの原因を自覚していないです。
それらを自覚していただくのも大変ですが、
自覚して原因を除去できた場合、症状が改善するので受診しなく場合は多いです。
結果的にはハッピーなのですが、結果的にその方がかぶれだったのか、
どうなのかは、私はわからないまま過ぎてしまっています。
(治っても一度受診してくださいと促せばいいのでしょうが)
治っているところを見届けたいというのが今後の課題ですね。