コラム

小児(特に乳幼児)のアトピー性皮膚炎

段々と肌がピリっとなる寒さになってきました。
空気も乾燥してきているのが感じられます。

今日は、小児のアトピー性皮膚炎について少しだけ書きます。

通常、赤ちゃんは生後1ヶ月頃から皮脂の分泌が減り、肌が乾燥気味(ドライスキン)になります。大体4ヶ月頃まで続きます。この間に様々なアレルゲンが皮膚に着き、生後4~8ヵ月くらいにアレルギー皮膚症状が起きてきます。
この時期にアトピー性皮膚炎と診断される場合もありますし、乳児湿疹として加療される場合もあります。
また、特に湿疹も出ずに問題なく経過する子もいます。

1歳頃になると少しずつ皮膚が良くなり、3歳頃にはかなり良くなります。

経過中、食べ物や感染症、乾燥などで症状が悪化することも多いですが、自然経過で軽快していくことが通常の乾燥肌の子や軽症のアトピー性皮膚炎のお子さんです。

ただ、1歳以降もなかなか軽快しないお子さんもいます。
原因は様々ですが、その子の生活環境や食事も大きく影響していると考えられます。
また、自分ではどうすることもできない遺伝子レベルでの肌の性質もあるかもしれません。

私は、小児のアトピー性皮膚炎で大切なのは、生後幼い頃からの『保湿』だと考えています。
生後1ヶ月後頃より始まるドライスキンの時期(お子さんによっては生後すぐ)から保湿をしっかり行い、
皮膚のバリア機能を正常に保つことで、アレルギーの発症を抑えることが重要なのです。

今回は食事については触れませんが、日々摂取する食事も大切です。

これらのことを踏まえると、アトピー性皮膚炎を予防するには、
赤ちゃんが生まれる前からの妊婦さんへの教育・指導が大切なのですが、
現実的には実施できていないのが現状です。

今年の冬は、妊婦さん向けのアトピー性皮膚炎の講義を模索してみようかと思います。