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学会(宮城地方会2017冬)&薬の塗り方の説明

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今日は、宮城地方会でした。
皮膚科の学会は宮城地方会(春・冬の年2回)、福島・山形・宮城3県地方会(年1回)、東部支部学会(年1回)、総会(年1回)が基本であって、それ以外に所属している学会や医会の学会や勉強会が年数回あります。

大学のときは、毎週のカンファが小さな学会のような感じでしたが、
勤務医や開業医になると、稀な疾患をみる機会も減り、学会は大変貴重な勉強の場です。

学会での醍醐味は、自分が経験していないことを発表者を通じて学べる(経験値まではいきませんが)ことです。今回の学会でも珍しい疾患がたくさん出ていました。

今回の講演演題の一つの「水疱症」は、大学病院時代、私が興味のあった疾患の一つです。
病態生理から一つ一つ考えて考察し、治療方針を組み立てていくことで、
成果が出やすい疾患の一つだった気がします。ガイドラインがしっかり整備されているのも良かったです。

東北大学病院皮膚科で今年10月から水疱症外来を開設されたそうです。

今回の講演を聞いて、私が思ったことは、
開業医の役割として、水疱症かどうかを的確に判断し、
中等症以上であれば、早めに大学で治療していただくのがよいと思いました。
中途半端にクリニックで治療をして、診断やデータがめちゃくちゃになるのは避けたほうがよいかなと。

もう一つの講演は、相場教授の「アレルギー疾患の最近の話題」でした。
実際の症例や経験からの知見もあり、大変勉強になりました。
食物アレルギーは、現在、細分化した精査がどんどん可能になってきています。
ただ一方、アトピー性皮膚炎は原因が複雑で、検査は悪化因子を調べたり、現在の発疹の状態を数値化したもの(TARC)が主になってきます。治療は外用療法がメインですが、患者様との意思疎通が特に大切です。再診時に発疹の状態を診察し、しっかり外用ができているかを本人に確認します。発疹と外用量にギャップがある場合(発疹は良くなっていないのに、本人はしっかり塗っていると言う場合)は、治療方法を見直さないといけません。
ほとんどの場合は、外用量が足りていないことが多いのです。

当院では、初診時にアトピー性皮膚炎や皮脂欠乏性湿疹(乾燥性)の患者様を診察した場合、発疹の状態を確認後、1日あたりに使用する外用薬の量を部位別に説明し、症状に応じて1~2週間分の外用薬を処方します。
大体の方は、そのとおり外用してもらうと改善して再来されます。

改善が乏しい場合は、良くなった後すぐに塗るのをやめてしまったり、必要量外用できていないことが多いと気づきました。それからは、初診時と再診時に、症状が良くなってからも追加で1週間は同じところに塗り続けることと、その後さらに1週間に2-3回は外用するという説明を加えています。

初診時にしっかりと細かい説明ができなかった方々には大変申し訳ありませんでした。
治療の説明一つで、患者様の症状の改善の仕方が大きく変わってしまうことを思い知らされました。
初診では、外用の仕方の説明をこれまで以上に丁寧に行うよう心がけてまいります。

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