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掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症について

手掌、足底に白いプツプツ(無菌性膿疱)が多発し、周期的に良くなったり、悪くなったりを繰り返す皮膚疾患です。皮疹は、はじめは小水疱からはじまり、次第に膿疱になり、その後痂皮(かさぶた)となり、落屑となって剥がれ落ちます。手、足以外に下腿や前腕にも皮疹が出ることがあります。

約10%程度に鎖骨や胸骨、仙骨などの関節痛を伴うことがあります(掌蹠膿疱症性骨関節炎:PAO)。

原因・悪化因子

原因は、いまだに解明されていませんが、下記の因子が発症や症状の悪化に深く関わっていることがわかっています。

喫煙(掌蹠膿疱症の方の約8割が喫煙者です)
病巣感染(扁桃炎や歯周炎など。無症状の場合もあります)
金属アレルギー(主に歯科金属)
頑固な便秘、過敏性腸症候群

治療

悪化因子の除去が重要です。

病巣感染治療の有効性は極めて高く、扁桃摘出による改善率は約80~90%という国内の報告もあります。当院では、近隣の耳鼻咽喉科や歯科と連携し、病巣感染の治療を強くすすめております。

外用療法は、ステロイド外用、ビタミンD3外用を行います。

内服療法は、ビオチン療法、マクロライド系抗菌薬、ビスフォスフォネート(関節症状に対して)、シクロスポリンなどがあります。

抗体療法として、トレムフィア(抗IL-23p19抗体製剤)が保険適応になりました。

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