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褥瘡・皮膚潰瘍

褥瘡・皮膚潰瘍について

褥瘡とは、寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで、皮膚の一部が赤い色味をおびたり、傷ができてしまうことです。一般的に「床ずれ」ともいわれています。

皮膚潰瘍とは、皮膚や粘膜が様々な原因で傷害され、それが進行することによっておこる組織の欠損です。これは小さな傷から発生し、知らず知らずの間に治りにくい皮膚潰瘍になってしまいます。傷を作らない予防や早い段階での傷の治療が重要ですが、生じてしまった皮膚潰瘍には重点的治療が必要になります。

治療

基本的には創部の湿潤環境を維持できるような治療を行います。

ただし、汚染されている感染創に関しては、一度傷を清潔にしてから湿潤療法に移行する必要があります。感染創には、抗菌薬外用を行い、周囲に炎症が波及している場合は、抗菌薬の点滴、内服も併用します。

傷の状態が良くない場合は、デブリードマンにより、悪い組織を除去します。

創部に使用する軟膏は、創部の状態によって異なるため、皮膚科医が診察し、その状態に適したものを選択します。

予防

寝たきり状態の方では、基本的な点として、体圧分散寝具を使うことが推奨されています。

可能な限り2時間おきの体位変換が良いとされていますが、実際には大変な作業で、その方の栄養状態や皮膚の状態を確認しながら、実行可能な体位変換計画を立案していきます。

車椅子の方では、20分おきのプッシュアップが推奨されています。

低栄養は皮膚を脆弱にし、創傷治癒も遅らせるため、栄養管理は重要です。管理栄養士の訪問サービスなどを活用するとよいでしょ。

在宅ケアでは、訪問看護や訪問介護など福祉制度を利用し、療養者・家族の労力・経済的負担の軽減を図ることが重要です。

当院では、訪問介護事業者や施設と連携しながら、総合的なケアを努めております。

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